作編曲をしていて展開が不自然に聞こえるけれども、どこがおかしいか分からないときがあります。
そういうときに、どこをまず確認すべきかを書いていきます。
小節数が奇数になっている
基本的に小節数は4小節単位になることが多いです。それを崩すとおかしく聞こえてしまうことがあります。
たしかに4小節単位で進んできて、それを崩すことで曲を単調なものにしないような工夫の仕方もあります。
初心者にありがちなのは、安易に個性を出そうとして無理にそういった展開にしてしまうことです。無理にする必要性は全くありませんし、そういう部分で無理に個性を出すという考えはやめることです。
それぞれの楽器パートの盛り上がり方が違う
曲の展開に合わせて、それぞれの楽器パートの盛り上がり方に一体感がないと、曲の展開はおかしくないのに、なぜかしっくりこない印象になってしまいます。
特にありがちなのは、ドラムパートでそれは起こります。
展開が変わるときは、ドラムがフィルなどで定型ビートを崩すことがきっかけになって聴いている側に「展開が変わる」ということを認識させます。
しかし、なぜかその部分でドラムが淡々と同じビートを奏でていると、おかしく聞こえてしまいます。
また、逆に静かな部分でドラムが同じように淡々と続けてビートを刻んでいるとおかしく聞こえることになります。
曲の展開が重すぎる
例えばレッテルA → B → Cという展開があったとして、AからサビのCに向かうときにBが長すぎるということがあります。
レッテルBは橋渡しの部分です。
車で例えるならアクセル全開になる登坂車線を走っている状態とも取れます。
そこが長すぎると「いつになったらサビになるの?」と聴いている側が待ちきれなくなってしまいます。
またレッテルBまでで満腹感が出てしまうと、お腹いっぱいのところにCの展開が来るので、聴いている側に重すぎるという印象を与えのことになります。
曲の展開が多すぎる
曲の展開が目まぐるしく変わることで、聴いている側が曲の展開についていけないということが起こります。
展開が変わりすぎて、それぞれのフレーズが記憶に残らず、曲自体の印象も薄くなってしまいます。
聴いているだけで疲れてきます。
初心者の段階では、曲の展開がつまらなくならないように「新しい展開を作らないといけない」という焦燥感で、やってしまうことが多いです。
息切れしてしまっている
曲を作っているといろいろなところを作り込まないといけませんし、地味で退屈な作業も多いです。
その中には、パッと聴きには分からないような細かい音を入れ込んでいく作業などもあります。
そういった作業が続くと、どうしても早く全体を作り上げて聴いてみたいという欲求が強くなり、作業の終盤が雑になってしまうことがあります。
例えば4小節で間奏を作ってしまったが、8小節の間奏を作ったほうがいいと感じた場合に、早く仕上げたい一心で、そのまま4小節で進めてしまったとします。
もう少し詰めればよかったということの積み重ねが、物足りなさを感じさせる原因を作っていきます。これらは後々自分の中の不満として段々大きくなっていくことになります。
「息切れしてしまって最後の踏ん張りが足りなかった」ということです。
息切れ部分は、作っている段階では気づかず、少し日にちを置いてから聴き直して気づくこともあります。
なので、その場で違和感に気づいていることは、その場でその原因を取り去る必要があります。
早く仕上げたい心は自制して抑えましょう。
それが後々後悔しない方法です。
まとめ
最初のうちは、直感的におかしいと感じたり、他人から指摘されても、どこがおかしいか分からないということがよくあります。
指摘してくれた他人を信じて、変えてみるのもいいと思いますし、上記5点を見直してみたり、頭に置いておくことで原因が案外簡単に見つかるかもしれません。