作編曲は何歳からでも始められますし、時間をかければかけるだけ誰でも上手くなります。
それは、最初は曲とは呼べないシロモノを作っていた私が、ある程度他人からも認めて頂けるようになったことで証明しています。
充実した音楽ライフを一緒に過ごしましょう!
では、どのような感じに進めていけばいいかについて私なりのやり方を書いていきたいと思います。
パソコンとDTM環境を用意する
楽器が弾けない人はもちろんですが、楽器が弾ける人でもパソコンで作編曲できる環境があったほうが絶対にいいです。
まずはDTM(パソコンで作編曲)ができる環境を整えましょう。
お金はかかりますが、以下の5点は揃えましょう。
- パソコン
- DAWソフト(音楽を組み立てるソフト)
- 鍵盤(入力用キーボード)
- オーディオインターフェース
- ヘッドホン
パソコン
パソコンは、ドスパラやパソコン工房などのパソコンを組み立てて販売しているお店でDTM専用のWINDOWか、もしくはMacがよいでしょう。
スペックなどはGoogleなどで調べればこの位あればというものが分かります。
Windowsのパソコンの場合は、間違っても量販店のパソコン売り場などで決めないようにしましょう。量販店のパソコンは、専門的に使う人を想定していません。
必要のないソフトもたくさん入っていたりして、ソフト同士が干渉しあうなどのトラブルのもとです。
Macは店頭に行って買うのではなく、Appleのオンラインショップで、スペックを選んで買うようにしましょう。
Apple Storeの店頭で購入しようとしますと、ほしいスペックのものが無い場合があります。
DAWソフト
DAWソフトは、音楽作品を作るためのソフトです。DTMをする上では必須です。
音楽データを貼り付けたり、MIDIで自動演奏するための指示することで、作品を自動で演奏してくれたり、オーディオファイルに書き出すことができます。また、実際の楽器演奏や歌唱などを録音するためにも使えます。
色々なグレードのものがありますが、最上位グレードを買うようにしましょう。
下位グレードは機能に制限があったり、使っているうちに不満になってくるでしょう。
また使い方が分からないときには、ネット検索やYOUTUBEで使い方検索を多用しますので、
多くの人が使う有名なものにしましょう。
Cubase、Logicなどが主流だと思います。
鍵盤(入力用キーボード)
MIDI情報などは、入力用鍵盤で入力しましょう。マウスでこれらの作業をしようとする人がいますが、作業効率が悪すぎます。慣れなくても鍵盤で入力するようにして、早く慣れるようにしましょう。
オーディオインターフェース
パソコンに音を入力、出力する機材です。
パソコンに既に組み込まれたものもありますが、特に音楽をやる人のためのものではなく、とりあえず音が出るようにしているものが多いので、しっかり自分で購入しましょう。
「オーディオインターフェース」で検索すれば、レビューもたくさん出てきますので、参考にしたらいいと思います。
ヘッドホン
スピーカーからある程度の音量で流しながら作業できる環境があればいいですが、日本の住宅事情からそういうわけにもいかないと思います。
小さい音でスピーカーから出してやることだけはやめましょう。小さい音では細かい部分が聞き取りにくいですし、音のバランスも分かりにくいので作り込みができないです。
また、いつまでもたっても、そういった部分を聞き取る耳が出来上がりません。バランスや細かい音が聞き分けられないままでは、音楽作品作りは永久に上手くなりません。
ヘッドホンは買いましょう。
その他のものについて
あとは、音源、エフェクターなどですが、これらはDAWソフトに付属のものがありますし、後から買い足すこともできます。
とりあえずは上記5点があれば十分でしょう。
まずは1曲を仕上げる
1曲をまず仕上げるまでが最初のハードルです。このハードルを越えられず辞めてしまう人が意外と多いです。誰でもじっくり取り組めば、必ず越えられるますので非常に勿体ないです。
まずこのハードルをすぐに越えてしまいましょう。本当に越えられるのか心配になってくるかもしれませんが、当然必ず越えられます。それは私が証明しています。
私も最初の1曲を作るのに6ヶ月近くかかったと記憶していますし、2曲目に作った歌物は1年ぐらいかかったと記憶しています。
この最初のハードルを越えるためにどうすればよいかの方法を書いていきます。
最初から完全オリジナルに拘らない
どんな偉大な作曲家でも初期作品は誰かの影響を受けていますし、完成度としても成熟期に比べて低いと見られているものもあります。
自分自身の能力と理想には大きな隔たりがありますので、最初から理想とするものを作り出そうとしないことが大事です。特に長年の音楽愛好家で、楽曲をよく聞き込んでいる人によく見受けられます。
そのためにどうすればよいのかについて書いていきます。
- 参考にする曲を1曲決めましょう
最初は一から創造することは難しいので最終目標または、拠り所として何か参考があるほうがよいです。
白紙の状態からイメージ広げるのは難しいです。なぜなら具体的なイメージは経験したものからしか出てこないからです。
拠り所があれば参考曲と同じ感じにすることが答えであり、最終目標は明確になります。
- 分かる範囲でいいのでテンポ、リズム、楽器編成を真似してみる
曲を作るときは色々と決めないといけないことが多いです。経験がないまま全ての要素を決定するのは困難です。
1つ1つ悩みながら決めていくと、作業を進めていく段階で上手くいかなくて、作業を戻したりしなければいけなくなったりして進まないことになります。ここで嫌気が差してしまってやる気が起こらなくなったら、元も子もありません。
なので、何でもできるという状態に制限をかけていくのです。
参考曲と同じ感じにすることを目標にすれば、ゴールが見えるので作業しやすいです。参考曲はドラム、ベースが入っているポップスが参考にしやすいです。
ドラムが入っていないとリズムが分かりにくいですし、ベースが入っていないとルートが分かりづらいので、コード進行が分かりづらいということになってしまいます。
仮に参考曲のようにならなかったとしても自分がこれでいいと思った段階で、そのまま次の作業を進めていきましょう。
多少不満はあるかもしれませんが、それで苦しむ必要はありません。むしろ自分の個性が出てよかったぐらいに捉えましょう。
ある程度イメージした通りにするには、経験が必要です。最初からできることではありません。
- メロディーとコード進行は変えてみる
メロディと和声まで一緒にしたら、参考曲の耳コピになってしまいます。
今回の目的は自分の作品を作ることです。
メロディとコード進行を変えることで自分の作品にしてみましょう。
コードパターンは他の自分の好きな曲などをGoogleで検索すればだいたいコード譜が出てきます。また、多少お金はかかりますが市販のコード譜や楽譜を買って、コード進行を確認するのもいいと思います。
その中から気に入ったものを使いましょう。
メロディはコードを並べてみて、繰り返しの自動演奏にして、実際に即興で口で歌ってみる、または、入力用鍵盤や楽器を鳴らしてみて、即興で弾いてみるということをやってみましょう。
短い単位で繰り返していいものが出たら採用して、徐々に先に進めて繋げていくのもいいと思います。その過程で色んなアイデアが浮かんでくると思います。「これはいいかも」というのが出てきたら、とりあえず採用して、何度も繰り返して不自然なところを修正していき、アイデアを固めてみてください。
案外簡単にメロディーができあがってくると思います。
その際、注意しないといけないのは、メロディは歌えることが大事ということ覚えておいてください。
出来上がったメロディーは、自分で歌ってみましょう。息継ぎが難しい、音程を取るのがすごく大変ということがあったら、そこは修正しておきましょう。自然にすることが大切です。
短くていい
曲を作っていると、作り上げたものが短すぎると感じることもあると思います。
しかし不自然さを感じなければ、それでOKです。
曲を無理に長くする必要はありません。コピペで無駄に長くしても無駄に冗長になるだけで退屈な曲になってしまうだけです。
イントロとアウトロも最初から無理して作る必要はありません。
というのはイントロとアウトロは、作るのが難しいのです。曲想を考える段階からイメージしておかないといけないからです。
突然始まって、唐突に終わるまたは、ループしないと成り立たないものでも構いません。
昔のテレビゲームのBGMは8小節ぐらいのフレーズの繰り返しなどもあったと思うので、繰り返し聴けるものであれば曲として成り立っています。
他人の力を借りる
借りることができる他人の力はどんどん借りましょう。
周りに助けてくれる友達がいないという人も大丈夫です。
ネットで検索すれば歌が上手い人、楽器が弾ける人とすぐに繋がれます。
ココナラなどで料金を払うことで、歌唱や演奏の依頼は簡単にできますし、そういう人は自宅にしっかりレコーディングできる機材を持っている人を選んだらよいので、データ納品してもらえるでしょう。
データ納品してもらえれば、すぐに楽曲に組み込んでいくことができます。
また、報酬ありの仕事として受けてくれるので、依頼者に時間を使わせてしまうことへの変な気を遣うこともないですし、納期もきっちり決められますので、作業効率を考えても試してみる価値が大いにあります。
また、生演奏、生声を楽曲に組み込むと、打ち込んでいた時は考えてもいなかったぐらいに曲の印象がいい方向に変わるでしょう。
曲を作る楽しさを大いに感じられるはずです。
多少納得しないところがあっても、いつまでも悩まない。
ある程度納得がいくものが出来上がったら、完成としましょう。
最初から思い通りの作品になることは絶対にありません。
どうやったら良くなるかが全く想像できないまま、行き当たりばったりで、こねくり回すと全く予期しなかった方向に改悪されてしまい、戻し方も分からないという最悪の事態になることもあります。
それよりも自分の問題点と反省点は、メモしておき自分なりに分析して次回以降の作品作りで生かしていくことが重要です。
どんな経験者や偉大な作曲家も完璧だと思えるものは創れないと思いますし、どこかで諦めないといつまでも完成しません。
まとめ
1曲完成させてしまえば、あなたはれっきとした「作編曲家」になりました。
これで次回作品にも自信をもって挑んでいけると思います。
まずは1曲を仕上げてしまいましょう。