間奏の垂れ流しはしてはいけない

作編曲の心得

構想の段階で曲の合間に間奏を入れたいと思ったり、本編のみだと淡白になってしまうことが気になって間奏を入れようと思うことがあると思います。

そういうときに間奏を軽視して手を抜いてしまうことがよくあります。

他のどこかから伴奏パターンを持ってきてコピペする。それをさらにコピペして増やしたり減らしたりして尺合わせをしようとする。

こういったことは、曲を台無しにしてしまうので止めましょう。

その理由を書いていきます。

間奏はただの尺合わせではない

間奏は聴いている側には小休止的な意味合いがありますが、作り手まで休んでしまってはいけません。

間奏には必ず意味を持たせなければ、ただの無駄な尺合わせになってしまいます。

曲中のアクセントにしたり、最後の盛り上がりの前の静けさであったり色々ですが、意味を持たせることが必要ですし、自分が思ったように最大限効果を発揮できるように考えて配置すべきです。

間奏を作るのは本当は難しい

実は間奏は作るのはとても難しいのです。なぜなら本編を引き立てるためのものであるので、感覚的な要素が大事になるからです。

自分の聴いた感じで本編とのバランスを取って、自分が納得する答えを導き出さないといけません。期待した効果を生めず、何度も作り直すことになるかもしれません。

また、間奏は歌が入らないので、歌物を作るときとは全く別の技術が必要になります。楽器のソロなどが入るときは、その楽器の表現で作っていかなければなりません。

また、しっかり間奏を作り込むことで、作品の中にメリハリを加えることができます。

せっかく本編がいいものができているのに、お座なりに作ってしまうのは勿体ないです。

それぞれの楽器の表現を学ばないと詰まらないものになる

間奏には、ピアノ、ギターのソロであったり、ストリングスやホーンのセクションのアンサンブルなどがあります。

ソロは歌の部分のメロディをある程度なぞって本編との繋がりを強調するのか、または、完全な即興感を出したソロになるのか。

ストリングス、ホーンセクションは、ソロプレイの集合になるのかアンサンブルになるのか。

色んなパターンをそれぞれ使い分けないといけません。

そういったことをよく考えずに垂れ流しで作ってしまうと、聴いていて退屈なつまらないものになってしまいます。

まとめ

最初は聴き手と同じ感覚で、間奏で小休止してしまうような感覚になってしまいます。

しかし、楽曲自体の完成度を上げたければ手を抜いてはいけません。

例えば劇や映画でも、引き立て役はとても重要であることからも分かると思います。

楽器の知識が必要になり、すぐに上手くなることはありませんが、上記のことを念頭にしっかり研究して作り込みましょう。

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