「できる」けどやらないのと、「できない」からやらないは全く違う

作編曲の心得

DTMをしていると、作品を仕上げる全部の作業を自分でやることが可能です。

全ての楽器を実際に弾いて、自分で歌って録音して満足がいくものが作れれば、それでよいです。

しかし、現実にはそうはいかないことも多いです。ギターは弾けないので、今回はギターが弾ける友人に頼むということもあると思います。

そうだとしても、少し頑張って工夫すればできるのに、何も考えずに人任せにしてしまうのは良くないです。

プロの音楽家でも作編曲はするが作詞はしない、楽器は弾かないという人はいます。

この形だけを真似て「できない」からやらないと簡単に決めてしまうのは勿体ないです。

その理由を書いていきます。

「できる」と「できない」の間には大きな隔たりがある

私が若いころに仕事で先輩と雑談していたとき、先輩が私に聞きました。

「お前、彼女いるの?」

私は

「いません。」と答えました。

そういたら先輩が突然、

「望んでいるなら、そういう努力を自分なりにしないと絶対にできないよ。」と言いました。

その通りでしたが、私は内心ムッとしました。腹立ちまぎれに

「そんなものは必要ないんです。要らないんですよ!!」と強めに答えました。

先輩は笑いながら、

「彼女を作れるけど敢えて作らないか、作れないからずっと居ない」かは大違いやぞ。」

「できないからやらないはどんどん減らしていかないと、何もできないことに後悔するときが必ず訪れるよ」と言いました。

これは今になって思えば、よく分かります。その通りなのです。全くやらないということは、理解したつもりでも納得感を持っていない状態です。考えているつもりでも全く考えていないことと一緒なのです。時間が経てばたつほど納得感を得たくなってしまいます。

想像は想像であって、実際やってみた感覚は永久に手に入らないのです。そしてそこから学ぶことは大きいのです。

全部をやってみることは不可能でしょうが、できるところから自分でやってみるべきです。

できないことでもやっとほうがいいと思えば、とりあえずやってみる

今は出来ないことでも、とりあえずやってみましょう。

「ちょっと無理だな」と思えば、一旦そこで止めればいいのです。

楽器演奏を例にとると、友人に楽器を演奏してもらって簡単だと思っていたことが、いざ自分がやるとなると「大変だ」ということが分かっただけでもいい勉強です。

そうなれば、行動も変わってきます。

ある楽器の演奏をしたいができないとなっても、ライブに行ったときなどに、無意識に実際の演奏しているところをよく観察するようになったりします。

できないながらも、どうやったらできるかや、どうやったら表現できるかを真剣に考えるようになります。

また、楽器はすぐに弾けるようにならなくていいのです。時間をかけて挑戦したらいいのです。

とりあえず、ポピュラーな楽器は一通りやってみよう

楽器演奏で言えば、歌、コーラス、ギター、ベース、ピアノ、ドラムなどポピュラーな楽器は一通り実際にやってみましょう。

弾けるまでにならなくても、学ぶものはあります。

上記したものは、マイナーな楽器などに比べれば、やってみることができる機会も多く訪れます。臆せず挑戦しましょう。

多少やっただけでも、全くやったことがないときに比べれば、知識も経験も雲泥の差です。

まとめ

すべてをやることは時間的に不可能でも、やれることはやってみるという気持ちが大事です。

なかなかできないと思っても、自分なりに研究したり観察するやり方も自ずと変わってくると思います。

「できない」からやらないは、できる限り減らしていきましょう。

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