色々な楽曲を聴いていると、その楽曲を歌っていたり演奏しているアーティストに目が行きがちです。
編曲者目線で音楽を聴くと、また違う視点で音楽を考えられるようになります。
特に作曲者と編曲者が同じ場合や、作編曲者がプロデューサーを兼ねている場合は、さらに参考になると思います。
なぜ参考になるのかを書いていきます。
編曲者によって音楽がどう変わったか
同じ楽曲でも何バージョンかあり、違う編曲者が編曲しているということがあります。
また、記念盤やベスト盤で今まで発表した曲を他のアーティストがカバーしたり編曲したりすることもあります。
これは、聴き比べに持って来いです。
それぞれの編曲者の特徴が掴みやすいですし、全く違うテイストになる様子が実際に聞けるからです。
これは、自分が作品を作るときのイメージを考えるときの参考にもなります。
編曲の要素の大きさを感じることができる。
普段音楽を聴くだけの人であれば、作曲と編曲の違いがよく分からなかったりします。
しかし編曲で曲のテイストはものすごく変わるのです。
特に編曲者目線で特定の編曲者を追いかけてみることで、特徴が分かってくると、「この部分はこの編曲者のアイディアだな」と予測がつくようになります。
また、ギター1本の弾き語りバージョンと、他の楽器も入れて編曲されたものや、弦楽楽器メインの編曲になっているものなどを聴けば、編曲で曲の印象は変わることがよく分かります。
メロディの大事さにも気づく。
メロディが魅力的であれば、編曲の幅が広がることが良く分かります。
仮にメロディに力が無くても編曲で何とか出来てしまうということ要素は確かにあります。
しかし、それには限界があることにも気づきます。
何度も聴いて貰いるような曲は、結局メロディが素晴らしいということが分かるようになります。
自然としっかりとしたメロディがどういうものなのかを、研究するようになっていきます。
まとめ
最近は、編曲とプロデュースまたは、作編曲とプロデュースが同じ人がすることが多くなってきています。
そういった曲を編曲者目線から聞くことで、同じアーティストの作品でも捉え方が変わってきます。
編曲者の特徴も分かってきます。
作家としての目線を養う上では、大切なことではないかと思います。